現在、私達が住んでいる地球は、わずか半世紀の間にして大地の半分の緑が失われてきた今、更に追求を押し進めようとする、より以上の経済合理性が経済暴力と化し、あと半世紀を待たずして人類存続条件に有無が問われています。
私達人間の個々の意識の中には生きることが、生きる為に食す事が最大の目的ではないでしょうか。
また、私達人間は自然生態系の中に生かされていながらあまりにも身近なために自然の理を深刻に考える事なく、合理性を中心にした文明の発展に期待をかけて来ました。
その人聞の都合優先の裏側に地球的規模にまで悪化してしまった環境汚染により自然生態系のバランスに大きな歪みが生じてきました。その為に食の原点である生命産業の一次産業の分野にも大きな影響が出はじめ産業が非常に難しくなって来ているものもあります。
最近の国際世論の中にも人類の未来を左右する色々な問題が多く取り上げられている。中でも最大のテーマとなっているのが、世界の人口増加と環境汚染による食糧難の問題ではないでしょうか。 畜産業、水産業界は飽和状態で今以上の産業には限界があるようです。
今、人口の扶養能力を高める一次産業は農業を期待するほかないと思います。
現在、高度化社会に於ける農業の大部分が多収穫農業を求め化学肥料の多投、そして殺虫殺菌、除草剤等々の毒物が主体の化学農薬が多量に乱用されてきました。
その為に、土の中の生態系が壊され生理的条件に狂いが生じ、有効微生物群などの貧困化と共に悪化してきた水質、過酸化した土質などにより土中のバランスがくずれ土壌本来の力である、消化能力、浄化能力、還元能力が低下し、いろんな障害を持つ圃場が増えています。そしてむしろ生産減収になっていかざるを得なくなり採算が合わなくなって来た所も少なくありません。
このように非常に難しい過酷な条件の中で生産性、経済性を維持させるために生命産業としての農業に苦戦している方々も多いのではないでしょうか。
これからの農業はただ単に商品農産物を生産するだけでなく自然環境システムと社会経済システムを結ぶ人間の文明文化の根源としての営みでなければならないと思います。
今こそ人類の新しい時代のテーマとして、農業こそ全ての社会が総力を挙げ国民的財産とし食料経済と環境を保持する事と考えます。
またこれからの人類と農業が永遠であるためには、農業に従事されている方々のみが考えることでなく、私達一人一人の全ての国民が限りある自然の恵みと自然生態系の摂理を良く理解し確認し、農業を通じて身近な環境から改善していく事に協力していかなければならない。そしで環境問題の中に相応しい農業の在り方も考えていかなければならないでしょう。
生命体の根源は全て微生物によってコントロールされている。
自然生態系の輪廻にはミクロ分野で微生物が多く関与している。
地球上で年々生産されている自然界の有機物、有機体は微生物により有効に自然処理されている。
自然環境の内外でも大地、河川、池、海などに於いても浄化、還元作用など多くの微生物がかかわっている。
農業の基本的な働きは田畑に健全な生態環境を造る事により作物が種の特性を最大限に活用できる事が品質を共にした生産につながる。
農業は生命産業の頂点に在り、健全な食糧を生産する事を従とし、自然生態環境を管理する事を主とする。
食糧とは私たち動物の生命、肉体を健全に存続させる為の有機生命体である事が条件です。
今までの農業は、人為的高技術で経済獲得のみを目的に作物を育て食糧生産に従事してきました。その結果土壌生態系のメカニズムに狂いが生じ食品としての安全性、味、棚持ちなど維持できなくなってきました。
経済とは人間が生活していくため最小限の衣、食、住が済まる事でしたが最も基本的な事は生きるために食す、また食す為に働いているのではないでしょうか。
現在の貨幣経済が近い将来は食糧が経済の尺度になる時もきっと来るでしょう。
経済の発展と共に文明は豊かになりました。と同時に真の文化として第三世界をも含み食糧難問題の事も考えて行なければなりません。
特に農業問題、環境問題を中心にせめてアジアの諸国が一つの国家として考え、文化として和合する事ではないでしょうか。
西洋の文明と共に農業も科学的、物理的に発展してきました。しかし西洋思想のみの対症療法の依存が生理的分野の生態系をおかしくして生産が難しくなってきました。
これからは東洋思想の根本療法の自然生態系の地力を取り返すことに他ならない。いかに文明が発展しても大自然の生態系の仕組みは超える事はできません。ただ、自然の摂理を理解し、任かせるのみです。
> 第9回 驚異の生命力 耕作放棄地対策の救世主! > 第8回 ラクト&ステビア農法を生かす
> 第7回 食の3原則について > 第6回 ラクトバチルスでペットを飼おう
> 第5回 有機家庭菜園つくり「ちょっとメモ」!! > 第4回 れんこんの健康効果
> 第2回 知っておくと便利「野菜の簡単保存法」 > 第1回 ま心栽培みかんの自然生態系応用農法